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目白の家

INFORMATION
所在地 東京都豊島区目白
設計期間 2000年1月~2001年4月
竣工 2001年10月
構造 木造2階建
敷地面積 99.40㎡
延床面積 112.14㎡
設備 温水式床暖房
24時間換気システム(ジェイペック)

敷地はJR目白駅から北西へ500mほどの住宅が密集した地域にある。建売住宅と同様の狭い土地が今回の敷地である。クライアントは40代の銀行員で、夫婦と中学生と小学生の女の子の4人家族である。

「このような狭い土地でも吹き抜けのある家が創れますか?」というクライアントの問いかけから設計がはじまった。

限られた面積、北、東、南とも境界一杯に建つ隣家、狭いのに人も車も多い西側道路。 そのような条件からどう4人の家族を守り、光と空気に溢れる空間が創れるかがテーマであった。

必要最低限の水廻り(厨房、便所)以外を全て2階にもって行き、1階の居間をできるだけ広げた。開放されている南西に開いたL型のプランとなり、居間には南側の吹き抜けからふんだんに光が入り込むことになった。吹き抜けを通る2階の廊下は1階に落ちる光を妨げない様に床をFRPのグレーチングとした。

家族はどのような時も必ず螺旋階段のある吹き抜けで出会い、その光と空気を媒介としてふれあい、触媒として育まれる。

居間の床は外国生活の長いクライアントの要望で、前面タイル張りとなった。その土間コンクリートの蓄熱効果により温水式床暖房が効率良く全館を暖めている。

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