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敷地は所沢市の第2上新井区画整理地域内にあり周囲は道路整備が終わっただけで、まだ何も建っていない地域である。

クライアントは元船乗りで、今も船関連の会社に勤めるご主人と大学の講師をしながら自らも博士課程の学生である奥様と、小学校1年生の女の子の3人家族である。夫婦とも超多忙であり、幼い一人娘を軸にした家族のコミュニケーションを豊かにする空間創りが今回のテーマだった。

特に講師であり、学生であり、看護師であり、茶道師範であり、妻であり、母である (まだあったかも？) この超多忙な主婦と子供とのコミュニケーションに積極的に関わる空間創りがこの家のメインテーマであった。

大きな吹き抜けを持つ居間は、この家のどの部屋ともオープンで、いつでもどこにいても家族は繋がっている。居間に面したサテライトと名付けた書斎は、主婦の大学の研究室の衛星であり、自宅でも忙しい彼女が仕事をしながら子供といつでも繋がることのできる場所である。